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「給与DXのエムザス」 給与とシステム両方を本業に約20年

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「成功 〉失敗」

2022年8月1日

■「賢者は歴史に学ぶ」
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」って誰かが言ってました。刑事ドラマの主人公風に言うとこうなりますが、ビスマルクによるこの格言の意味を分かったつもりになっていたような気がします。これまで経験したことのない課題に遭遇した場面を想定していたのですが、過去に経験したようなことであったとしても、自分の経験に頼り過ぎることなく、他人はどうしているのだろうか、昔の人はどうしていたのだろうかと想像することの必要性を感じるようになりました。例えば、数年前に乗り越えられた経験があったとして、現在も同じ対処でいいとは限らないからです。当たり前ですが、当時とは外部の環境や内部の状況も変化しているからなのですね。常に”今風”にアレンジできるかどうか、その為に客観的になれるかがポイントだと思います。

■「愚者は経験に学ばない」
誰にでも程度の差こそあれ、大なり小なりはあると思いますが、過去の経験を過信して対処してしまうことはあります。過去のちいちゃい成功体験が、これからもずっと続くと思ってしまうことはありがちなことです。思い込むとともに、願望でもあると思います。こういうのを経験に学ぶことになるのでしょうか。実はそうではなく、他者や先人のみならず、過去の自分にも学んでいないことになっているのです。つまり、過去に経験したことだと、何も考えずにリピートしているだけになります。ビジネス界では、仕事の拙い経営者やサラリーマンは愚者に該当するのです。賢者とは、他者や先人、そして自分の経験から学ぶことができるから賢者だと言われるのです。ビスマルクの言葉は深いのです。

■「君子もとより窮す」
「君子固より窮す。小人窮すればここに濫る。」私が論語の中で一番気に入っている箇所です。立派な人でも困ることはある。しかし、つまらない人と違うのは、困ったことになったとしても、慌てふためくことはないという意味です。こういう人物になりたいと願うものの、なかなか到達できない領域です。まず、どんな人でも困難な状態になり得るというのは、今回のパンデミックでも明らかなことです。たとえば、お金を沢山持っていれば、一時的に収入が途絶えたとしても、一定期間は困ることはありません。とはいえ、いま渦中にあるコロナのようにこれだけ長引くと、一時的とか一定期間という見込が立たなくなる恐れがあります。こういう場面で歴史を振り返る必要性が高まります。一方、不安も積もってくることもまた実際のところです。

■「小人窮すればここに濫る」
不安な状況から抜け出せる道筋とか、兆しが見えてこないとますます焦ります。この状態を孔子さんは指摘しているのでしょう。しかしながら、小人ならずとも長引く困難には不安は募るのが普通だと思います。歴史を見ると、「陰あれば陽あり」とか、「明けない夜はない」、「災い転じて福をなす」、「捨てる神あれば拾う神あり」等々格言があるので、先人たちも不安と戦って乗り越えてきたことが推察されます。ただ、気合をいれることは大事なのですが、精神論だけで乗り越えられるものでもないでしょう。そこで思ったのは、他者に助けを求めることが必要なのではないかということです。ただ、これができるのが君子であって、小人ではないのです。ここに本質的な違いがあるということだと思いました。

■「こけたら、立ちなはれ」
「成功するまでやり続ければ失敗ではない」という心強い言葉を残してくれた松下幸之助翁はまさに経営の神様です。この言葉は、出勤途上の早朝の堀川戎神社で見つけたものです。こけっ放しの私の人生ですが、大変勇気づけられる言葉だと思っています。この当たり前と言えば当たり前すぎることが実際にはできません。やろうと思っていてもなかなかできません。続きません。机の前に貼っているのに身に付きません。それが実際のところです。日々山積する課題に頭の中が満杯になって仕事が溢れると思い込んでいる状態では心には入りませんよね。まさに「小人窮すればここに濫る」そのものです。こけても立てない、立とうとしていないことが濫るということです。まずは立たなければ次には行けません。当然ですが。

■「立ったら、歩きなはれ」
何とかこけたままの状態から立てたとして、立つだけではいけません。次に向かって歩かなければならないのです。ここでもまた不安の虫が頭の中を飛び回ります。成功体験に浸りすぎるのは良くないことですが、失敗経験に埋もれるのもまた良くありません。失敗のトラウマも歴史に学んでいない証しだと言えます。立ってから歩くのも勇気や気合はさることながら、経験だけからの離脱はそう簡単でもないからです。考えることは必要ですが、さらに反省も要ります。そこでようやく失敗を踏み台にできるのです。でもこれが曲者です。反省してもすぐ元に戻るからです。反省は不可逆的でなければなりませんが、そのためには失敗のインパクトの大きさによります。金額的な大きさもさることながら、精神的なインパクトの方が重要だと思います。

■「成功するまで続ける」
幸之助翁は「失敗したところで止めるから失敗になる。成功するところまで続ければ成功になる。成功する為に最も必要なのは、諦めず成功するまで続けることである。」と語られています。想像ですが、幸之助翁ほど真剣に幅広くビジネスに取り組んでいれば、小さな失敗や判断ミスは枚挙に暇がないと思います。いちいち失敗したことに落ち込んでいる場合ではありません。「小人窮すればここに濫る」のは、過去の自分すら真面目に見直さず、想像・妄想・憶測のもと、必要以上に不安に苛まれることです。つまり、暇なのかもしれません。「失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」と誰かが言ってます。長くなった職業人生、失敗したところで止めるわけにはいきません。成功するまでやり続けるのみです。