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「給与DXのエムザス」 給与とシステム両方を本業に約20年

社長とれんど考察

「適合 〉不合」

2022年1月4日

■謹賀新年
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。西暦2022年令和4年がスタートいたしました。弊社エムザスも創業20年を機に取り組み始めたリボーン活動をまとめる大切な一年になると思っております。伊勢神宮が20年ごとに式年遷宮をするというのは、日本人のすごい知恵だと感じます。その本質は組織つまり人々の意識を大きく変えなければいけない周期が20年ごとにあることではないかと想像します。2022年は二年間にわたったコロナ禍がようやく収束しつつある中で始まります。コロナ禍を乗り越えた希望ある年にしたいと切に願う次第でございます。

■存続の要件
当たり前すぎることですが、ビジネスも含め全ての営みは存続してはじめてかなうものです。存続なんて普段はあまり意識しないことですが、会社の存続を願う視点に立つと、そうは楽観できるものではありません。存続できなかったらどうしようとか良くないことを考えてしまうようです。また、存続と存在は似て非なるものです。存在は一定期間あることですが、存続はずっとあることです。世の中には一定期間存在することはよくあります。栄華を極めた歴史上の人物はもちろん、現在でもピークを極めた企業や人があっという間に没落することもあります。これらは昔の人々も同じだったのではないでしょうか。これを乗り越えるための様々な知恵や工夫が生まれてきたように思います。2000年の歴史を誇る伊勢神宮の式年遷宮は象徴的な示唆を与えてくださいます。

■環境への適合
式年遷宮は約1300年の長きにわたり繰り返し行われ、平成25年10月には62回目の遷宮が行われました。その目的は、「変わらないために、変えるということ」です。自然や生命が循環するように。過去のものが現在に生き、未来にわたり常に若く瑞々しい姿を保ち続ける。社殿は20年に一度建て替えることにより、常に若々しく美しく保たれるという永遠性を求めています。変化のスピードが早い社会の中、「何も変わらない」ためにあえて「変える」という独特のスタイルを守り続けているのです。合わせて技能の伝承という目的もあるそうです。これは企業に置き換えれば人材育成にあたります。その時々の時代環境は変わっていきますが、 人は生物としても生き続けて行かなければなりません。 そのために最も必要なもの、それは人の意識や考え方だということを表しているのです。

■不合の回避
どんな時代が来るか誰にも分かりません。少し振り返っても、失われた20年やバブル経済、高度成長期や第二次世界対戦、さらに明治維新などなど、様々な転換点がありました。これらは、一般の人々には予測もつかなかったことかもしれません。実際には、どの場面でも適合できた人とできなかった人に別れたようです。これは現在でも大小様々な変化が起こっており、影響の度合いは人それぞれだとは思いますが、日常茶飯時なものなのです。ですから、今いるポジションの変化に不満を述べるのではなく、そのポジションから抜け出すことも大事な変化です。変化にもいろいろなケースはありますが、式年遷宮の知恵から学ぶとすれば、自らの意思で「変わらないために変える」ということができるほうが、自分自身の納得度や意欲が高くなることは間違いありません。

■三大トレンド
私事ですが20年ほど前に中小企業診断士の受験勉強をしていました。経済的知識という科目だったと思いますが、その時の時代のトレンドをいくつか覚えたものです。 現在の状況を照らし合わせても、大きなトレンドは変わっていないように感じます。それらを三つに無理やりまとめますと、一つ目はハイテク化です。技術の革新に終わりはありません。その根拠は弥生時代からずっと続いているからです。二つ目はグローバル化です。グローバル化というと海外に行くことを示した時代もありましたが、 最近は日本国内にいてもグローバル化しています。 業界の垣根がなくなり競争相手が増えたこともそのひとつです。三つ目は少子高齢化です。 個人的にはあまり心配していませんが、人口構造が変化していることに自らの意識を合わせるのは意外と大変だと思います。

■デジタル社会
注目度の高いトレンドはデジタル化です。これはハイテク化の一例で、第4次産業革命とも呼ばれます。これのインパクトは、最も生産性の向上が低いと言われたホワイトカラー業務にも本格的な改革の波がやってきたことです。少し前まで、現場部門の生産性を高められても、労働集約業務は限界があると思われていました。その思い込みは打ち砕かれることになるでしょう。すでに私たちはスマホ中心の生活を送っており、時空を超える経験をしてしまいました。いみじくもコロナで加速したテレワークは典型例です。場所と時間を自ら選択できることは人類永遠のテーマとも言えます。ビジネスの場面でもクラウドはじめ様々なツールが出始めております。これから本格化しますがツールを作るのではなく使えるようになるスキルが求められることは間違いないでしょう。

■適者生存
デジタル化について一言言いますと、中小企業のデジタル化は遅れているとよく言われますが、その原因の一つに大企業が阻害しているということを感じます。電子請求書や電子署名をお願いしてもうちは行ってないからの一言で対応してくれないという経験を複数しました。 当面は移行期と言うか過渡期が続きますのでスパッとは変わりませんが、人々の生活を豊かにするための重要な道具になることは間違いありません。私たちも環境の変化に適応していくことは求められます。ダーウィンの進化論で言われたように適者生存の原則というのは生物である限り変わることはないでしょう。ビジネスにおいては、このトレンドを最大のアドバンテージにすべく、これまでの経験を今風に変えることにより、社会に貢献したいと決意を新たにしております。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。