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「給与DXのエムザス」 給与とシステム両方を本業に約20年

kintoneのレコードをGoogleスプレッドシートに出力するコードの解説とプラグインの紹介

公開日:2025.09.30
最終更新日:2025.09.30

はじめに

こんにちは、エムザス ITサービス部です。

kintoneを業務で使っていると、「スプレッドシートでデータを扱いたい」というシーンがしばしばあるのではないでしょうか?

  • グラフ化して社内共有したい
  • スプレッドシートの関数と組み合わせたい
  • 表形式で編集・一括処理したい

この記事では、Google Apps Script(GAS)を使って、kintoneのレコードをスプレッドシートに出力する方法と、プラグインを利用してkintone内でExcelライクに操作する方法を紹介します。

前提条件

  • kintone環境があること(アプリIDとAPIトークンを取得済み)
  • Googleスプレッドシートを用意していること
  • GASの基本的な操作が分かること

kintone APIの準備

  1. kintoneで対象アプリを開く
  2. 「アプリの設定」→「APIトークン」から新規発行
  • 権限は「レコード閲覧」(必要に応じて追加)
  1. 発行したAPIトークンを控えておく

GASコード例

function exportKintoneToSheet() {
  const SUBDOMAIN = 'your-subdomain'; // 例: sample.cybozu.com → "sample"
  const APP_ID = '123'; // kintoneアプリのID
  const API_TOKEN = 'xxxxxxxxxxxxxxxx'; // 発行したAPIトークン
  const SHEET_NAME = 'kintone-data'; // 出力先シート名

  const url = `https://${SUBDOMAIN}.cybozu.com/k/v1/records.json?app${APP_ID}`;

  const headers = {
    'X-Cybozu-API-Token': API_TOKEN
  };

  const options = {
    method: 'get',
    headers: headers
  };

  const response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
  const records = JSON.parse(response.getContentText()).records;

  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName(SHEET_NAME);
  sheet.clearContents();

  // ヘッダー行作成
  const keys = Object.keys(records[0]);
  sheet.appendRow(keys);

  // データ行出力
  records.forEach(record => {
    const row = keys.map(key => record[key].value);
    sheet.appendRow(row);
  });
}

プラグインでより手軽に

「もっと手軽に、コード不要でExcelライクに操作したい」という場合は、プラグインの利用が便利です。

EMSheet(エムシート) を使えば、kintoneのレコードをそのまま表計算ソフトのように扱うことができます。

EMSheetの主な機能

  • Excelライクな操作性
    kintoneのデータを、セル編集やコピー&ペーストなど表計算ソフトと同じ感覚で扱えます。
  • フィルタ・並び替え機能
    kintone標準UIではやや不便なデータ操作も、スプレッドシート感覚で直感的に可能。
  • 一括更新・保存
    複数のレコードをまとめて編集・保存できるため、入力作業を大幅に効率化。
  • 権限管理と安全性
    kintoneの権限設定を活かしたまま利用でき、安心して業務に導入可能。

GASで自作するのも学びになりますが、運用をスムーズにしたいならプラグイン導入が近道です。