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kintone User APIの使い方ガイド:ユーザー情報の取得・管理を自動化しよう

公開日:2025.08.29
最終更新日:2025.08.29

1. はじめに

kintoneは、サイボウズが提供する業務アプリ作成プラットフォームです。ノーコードで業務アプリを作れるだけでなく、REST APIを使って外部サービスとの連携も可能です。

その中でも「User API」は、kintone上のユーザー情報や組織情報を取得できる便利なAPIです。

この記事では、「User API」を活用して、ユーザー情報の取得・管理を自動化する方法をご紹介します。業務効率化のヒントや、実際のAPI活用ユースケースまで幅広くカバーしています。


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それでは、本題に入ります!

2. kintone User APIの概要

利用できるAPIの種類

kintoneのUser APIでは、主に以下の情報が取得できます:

  • ユーザー一覧
  • 個別ユーザー情報
  • 所属組織(部署)
  • グループ情報

ユーザー管理の可視化や他システムとの連携に役立ちます。

認証方法

User APIを使うには認証が必要です。主な認証方法は以下の2つです。

  • APIトークン認証(推奨)
  • ベーシック認証

APIトークンはアプリ単位で発行でき、セキュリティを保ちつつ柔軟に管理できます。

公式ドキュメント

APIの詳細仕様やレスポンスフォーマットは、以下の公式ドキュメントで確認できます。

👉 kintone REST APIドキュメント – User API


3. 事前準備

APIトークンの取得方法

  1. kintoneのアプリ設定画面にアクセス
  2. 「APIトークン」を選択
  3. 必要な権限(ユーザー情報の「閲覧」など)を付与
  4. トークンを発行して控える

必要な権限

  • アプリに「ユーザー管理」権限が必要
  • トークンに「ユーザー情報の閲覧」権限が付与されていること

使用ツール例

APIリクエストの検証や開発には、以下のツールが便利です。

  • Postman
  • curl(コマンドライン)
  • JavaScript(Node.jsやブラウザ)

4. User APIの基本操作

4.1 ユーザー一覧の取得

  • エンドポイントGET /v1/users.json

パラメータ例

GET https://{サブドメイン}.cybozu.com/v1/users.json?offset=0&size=100

curl 実行例

curl -X GET https://{サブドメイン}.cybozu.com/v1/users.json \
  -H "X-Cybozu-API-Token: {API_TOKEN}"

4.2 ユーザー詳細の取得

パラメータcode(ユーザーコード)

エンドポイントGET /v1/user.json

curl -X GET "https://{サブドメイン}.cybozu.com/v1/user.json?code=tanaka" \
  -H "X-Cybozu-API-Token: {API_TOKEN}"

4.3 組織一覧の取得

  • エンドポイントGET /v1/organizations.json

4.4 グループ一覧の取得

  • エンドポイントGET /v1/groups.json

5. 実践ユースケース

5.1 ユーザー一覧をスプレッドシートに連携

Google Apps Script (GAS) や Node.js を使って、定期的にユーザー一覧を取得し、Google スプレッドシートに自動書き込みすることが可能です。人事部門や総務部門でのユーザー一覧管理に最適です。

5.2 部署ごとに分類して可視化

取得したユーザー情報と組織情報を突き合わせることで、部署別のユーザー構成を一覧表示できます。Power BI や Google データポータルを使えば、視覚的に管理することもできます。

5.3 退職者や未使用ユーザーの抽出

定期的にAPIで取得したユーザーリストと、勤怠システムや社内アクティビティと突き合わせることで、休眠アカウントや不要なユーザーの洗い出しが可能です。


6. 注意点とベストプラクティス

  • APIトークンは厳重に管理:GitHubなどに公開しない
  • ユーザー情報は読み取り専用:User APIでは更新・削除は不可
  • リクエスト制限(Rate Limit):過剰なアクセスを避ける

7. まとめ

kintoneのUser APIを活用することで、ユーザー情報の管理が自動化され、日々の運用負担を大幅に軽減できます。APIは読み取り専用ですが、情報の「見える化」や「可視化連携」にとって非常に強力なツールです。