こんにちは、エムザス ITサービス部です。
今回は、kintoneのファイル読み込み形式について書いていきたいと思います。
アプリの一覧画面からExcelやCSVでデータを読み込むときに関わってくるところです。
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それでは、本題に入ります!
ファイルの読み込みとは
アプリのデータを作成するとき、レコードを1件1件手作業で追加していくことも可能ですが、多くのデータを作成したいときには手間がかかってしまうため、ExcelやCSVファイルを読み込ませて一度に複数のデータを作成することができます。
利用方法については以下のリンクを参照ください。
公式サイトの説明はこちら
読み込み方式の変更
kintoneは公式が機能のアップデートを定期的に行っています。このファイルの読み込みについても例外ではなく、アップデートが行われました。
この記事を執筆している時点では、ギリギリ変更前のファイル読み込み形式がオプションから有効にできるのですが、基本的には新しい方式に変わっていて2025年2月のアップデートからは完全に新しい方式に移行し、前の形式は利用ができなくなります。
では具体的にどのようなところが変わったのかというと、一番大きく変わったところはファイルの読み込み時にエラーが起きたときの動きです。
今までは、エラーが起きるとファイルの読み込みを中止し、正常なデータ異常なデータ関係なく全てのデータが読み込まれずに処理が終了します。
一方新しい方式では、以下の2つのパターンから選ぶことができます。
①全てのデータの中で、異常なデータは読み込まず、正常なデータは読み込む。
②最初に異常なデータを検知した時点までの正常なデータは読み込み、それ以降の読み込み処理は正常異常を問わず行わない。
どちらのパターンであっても、今までとは異なり正常なデータがあれば読み込める分は読み込んでレコードに反映するというところです。
これから実際に試してみますが、その他の変更点については以下の公式サイトへのリンクからご確認ください。
公式サイトのアップデート情報はこちら
実際にエラーのあるファイルを読み込んでみる
それでは実際にエラーの起こるファイルを用意して2つのパターンで読み込みをしてみます。
用意したのは以下のようなアプリとデータです。
▼社員情報アプリ(氏名・住所・生年月日・部署フィールドを持ち、部署はドロップダウン)

▼CSVデータ

今回エラーを起こすのは「鈴木二郎」のデータで、部署が総務部になっていますがアプリのドロップダウンの選択肢には総務部を用意していません。よってここでエラーが起きます。
ちなみに、どちらのパターンで読み込むかはファイル読み込み画面の一番下に表示されています。
ラジオボタンで切り替えが可能です。

まずは、エラー行のみスキップし正常な行は全て読み込むという方式で実施します。
結果は以下の通りで、読み込まれなかった行があったことが表示され、実際に読み込まれたデータは「鈴木二郎」以外のデータとなりました。

また、読み込み結果については画面上部に表示されている「読み込まれたファイル」のリンクから確認することができ、今回の場合では以下のように2行だけ読み込まれたことがわかります。

次に、エラー行で処理を中止する方式で実施します。

読み込みの結果は以下のようになりました。


想定通りエラー行以降の読み込みは中止したようです。
どちらの方法を選択するかは時と場合によると思いますが、エラー行以降も読み込みを続ける方法の場合、通常の流れであれば正常なデータが先に読み込まれたあとエラーのあるデータを修正して読み込むことになるので、CSVファイルのデータの順番とアプリのレコードの順番が変わってしまいます。もし、時系列など順番が重要になるデータの場合は途中で中止する方法の方が良いかもしれません。
注意点
エラーが起きたときのデータの読み込まれ方に違いがあることがわかりましたが、そのあとの対応にも違いがあります。正しく読み込まれるようにデータやアプリを修正して読み込む対応です。
この対応時に今までと同じように対応をしてしまうと、レコードが重複して追加されてしまう可能性があります。
今回のケースで「佐藤一郎」のみ追加された状態から、エラーの原因となっていたアプリの部署フィールドの選択肢に総務部を追加し、今までと同じように同じファイルをそのまま読み込むと以下のように「佐藤一郎」が重複して追加されてしまいます。

これを防ぐためにエラーが起こった場合には、以下の読み込み結果画面から読み込まれなかった行とエラー内容がCSV形式でダウンロードできるので、そのCSVファイルを活用して読み込みするのが良いでしょう。

まとめ
新しい方式は、エラーが起こったあとに修正をして再度読み込むときに分かりやすく便利になっていました。
また、大量のデータを読み込むときに時間をかけて読み込んでいたのに、1件のエラーによって全てのデータの読み込みをまたしなければならないこともなくなります。
kintoneはこのように絶えず進化し便利になっていっていますが、便利にするのはkintone標準の機能だけではありません。
プラグインを利用することでより快適に使うことができます。
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