社長とれんど考察

「反省 > 偶然」

■保健指導で
先日、管理栄養士さんによる保健指導を受けました。血圧、中性脂肪、コレステロール、血糖、尿酸値、腹囲等々、健康診断の測定結果数値は多々ありますが、その原因は遺伝も大きな要素ではあるものの、ほとんどは生活習慣によって決まると言ってもいいようです。「体重は増えていないのにもかかわらず、なぜメタボになるのだろうか」と思案しながらも、専門家の指導を受けた結果、これまでの生活習慣を大いに反省し、夕食後に散歩することと、大好物の菓子や果物を夕食後のデザートにしないことを誓いました。定期的にチェックしてもらえるので頑張りたいと思います。指導の時、うまいこと言うなぁと思ったのが「フルーツは、朝が金・昼が銀・夜が銅」との言葉でした。

■平昌オリンピック
金・銀・銅といえば、平昌オリンピックですね。オリンピック見ていますかと人から聞かれると「ニュースの時にしか見ない」と強がるものの、羽生結弦選手は気になったので生で見ていました。羽生選手と宇野選手の素晴らしい演技にとても感動しました。また、スピードスケートやジャンプ、カーリングなど、日本選手の活躍を見るととても嬉しく励みになるように感じます。昔はその結果にしか興味がなかったものですが、最近はメダルなどの結果のみならず、そこに至るプロセスに着目しています。スポーツは技術や技能を競うものですが、より良い結果を出すにはメンタル面も大きな要素だと感じます。

■栄光の素
今回の平昌オリンピックでは、メダリストそれぞれに感動のストーリーがあります。運や偶然や素質だけでメダルを獲った人はいないのではないでしょうか。むしろ、一時的とはいえ失敗や挫折がメダル獲得へのターニングポイントになったと推察します。もっと正確にいうと、失敗や挫折を味わったときに、それまでのことを真剣に省みた、つまり反省したことが克服へのスタートとなったのです。思わぬ不振や予期せぬ不調など、意外にも人は思う通りには生きられないものです。しかし、そこで諦めたり、腐ったり、逃げたりすることなく、過去を反省したからこそ、将来の栄光につながったのだと思います。栄光の素は反省にありといえるでしょう。

■反省の利点
平昌のメダリストたちが苦難を乗り越えたように、反省できる人は努力し、強くて本物にステージアップしています。スポーツでもタレントでも才能や幸運(いずれも偶然)を自分の力と錯覚して反省しない人は長続きしませんが、ビジネスの世界でも同様です。違いがあるとすれば、一見分かりにくいだけです。偶然・運・まぐれでできてしまうことは大小いろいろありますが、もう一度やってみろと言われたときには再現性はありません。一生上手く立ち回ればセーフですが、長い人生でそんなラッキーな人はそうそういません。どんな世界でも本当に力のある人は、常に反省するので、次から次へと課題を克服して成功し、ステージをあげ続けていくのです。

■三省
ポジションや年齢が上がれば上がるほど、いい時も悪い時も自分を省みることが求められるものです。昨年の総選挙など見ていれば明白です。その必要性は、二千五百年も前にすでに伝えられてきました。『論語』学而編に「吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしかと」とあります。この解釈は、毎日三度反省すること。1日に何度も自分の言行をふりかえってみて、過失のないようにすること等々さまざまですが、広くとらえれば、自分自身の行動、言動、考え方などを省みて、無駄や垢を省き、未来に向かって自らをより良くしていくという決意をすることでしょう。三省を社名とした出版社もございます。

■PDCAサイクル
ビジネスの分野では、PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)という有名なフレーズがあります。この中で一番気合が入るのはPで、Dは何とか惰性でやりますが、Cは本気でやりませんので、Aに実態が伴わないというようなパターンに陥ってしまいがちです。本来は、「計画→実行→評価→改善」の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善することが目的だとすると、特にCがどの程度のレベルで行われるかが、良い成果への分かれ目であるといえます。自分の失敗や間違えを受け容れるのは嫌なものですが、実はいまの小さな成功は実は偶然かもしれないと思えることが大きな成功への素になります。寝る前に日記をつけると日々の反省をしやすくなるそうです。