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「給与DXのエムザス」 給与とシステム両方を本業に約20年

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「多面 〉一面」

2022年5月1日

■プロパガンダ
先月も同じようなことを書きましたが、高度情報社会になり、私たちは様々な情報を得ることができるようになりました。いまだに国家が情報統制している国があることを思えば素晴らしいことだと感じます。しかしながら、我が国のような先進国であっても全ての情報に接しているかといえばそうでもないように思います。二月から始まったロシアとウクライナの戦争は武力戦争ですが、プロパガンダ戦争でもあります。また、国内でも同じようなことは多々あります。成功はしませんでしたが、モリカケ問題の追究がそうでした。国会議員がマスコミを利用して印象を操作し、国民に訴えたものの、多くの国民に見抜かれて失敗したことは記憶に新しいところです。これは現役の衆参議員が名誉棄損訴訟で敗訴したことからも明らかなことです。

■歴史は繰り返す
八百年前の大河ドラマでも武将がデマを流して敵方を欺く場面がありました。そこから四百年後の関ケ原合戦でも、さらに二百五十年後の戊辰戦争でも、七十五年前の戦時下でも、あちらこちらの政治家や軍人たちが流すデマやプロパガンダに多くの人々は翻弄されてきたのは歴史的な事実だと思います。現在の世界情勢においても、ロシアやプーチン大統領を悪者に誘導するような毎日のニュースを見て多くの国民がニュースを信じてしまうのです。実は客観的なように見えていても政府の意思を表しているのかもしれません。実際、本当のところはどうなのかは分かりませんが、どんなニュースにしても一方的な情報だけを妄信することは間違った結果に導かれているかも知れないと思うことが必要です。

■危険がいっぱい
歴史的に繰り返され続けられるプロパガンダは、その時の時代に合わせた形で行われています。現代ならネットやSNSなどにも潜んでいます。そして現実の社会でも同様です。例えば学校や勤務先をはじめとするすべてのコミュニティです。自分を取り巻くあらゆるものといっても過言ではありません。自らを守るためには、危険を避けて生きて行くしかありません。例えば、一昨年元首相が反対派のプロパガンダに陥れられたような被害に遭わないためには、そもそも危険な場所や場面には近寄らないことが重要です。そこに居なければ挑発に乗ることもありません。そして前提として、情報の取り扱い方や相手への接し方の術を知っておく必要があります。さらに敵対するより友好な方が双方の利益になるという考え方も大切です。

■事実を知る
いわゆる情報適者になるためには、まずはその情報、事実や関係者、経緯などを収集することです。国や自治体、テレビや新聞が流す情報を鵜呑みにしてはなりません。原英史さんが国会議員に勝訴した民事裁判では、国会議員がM新聞の報道を自ら調査することなく発信したことを落ち度であると判決で断言しています。現在では、一次情報を動画サイトやSNSで入手することもできますので、大手マスコミの報道など二次情報を過信することはできません。一例として、ロシアとウクライナの戦争では、現在起こっている戦闘の状況の一部を報道していますが、なぜ戦争に至ったのかや歴史的経緯などを詳しく報道することはありません。国内のニュースも同じです。これは偏向報道ではないかと疑うことも必要なのです。

■社会を知る
合わせて、情報源がどこなのかも調べることも大事です。何でもかんでも疑えばいいとは思いませんが、自分で判断することが重要だと思います。事によっては、実は自分の親族に騙されていたと気づく人もいるようなので、情報源の信頼度を判断できる尺度を養うことは必要です。この巧拙によっては、被害を受けて苦しむことになる恐れがあるので、社会や組織、人を見る目を作る必要性は高いと思います。それらは、必ず一定の意思や意図を持っていることを理解できれば、情報への対処できる力量はあげられます。そのためには多くの人たちと会って様々な観点を育むことが必要です。相対する人の立ち位置や意思や意図を推察できれば、そこから発せられる情報に対して自らの尺度で判断できるようになると思います。

■一面に偏らない
また、自分の尺度を誤らせるのは自分であることもあり得ます。ここでは、マインドフルネスが思い浮かびます。山下良道さんは、「(1)先入観・思い込み・刷り込みをなくし、(2)好き嫌いをなくした状態で、物事を観察すること」とマインドフルネスを定義されています。これを自分なりに解釈しますと、心の中に溜めてきたものを吐き出すことで冷静な心の状態を作ることです。とはいえ、理屈は分かったとしても、なかなかできないものです。一度や二度はできても、ずっと続けるのは至難の業でもあります。できるようになるには、やはり相当なトレーニングが必要になるのですが、一面に偏らずに、冷静かつ的確な判断ができるようになることは情報適者への必要条件となります。

■多面を受け容れる
一面に偏らないということは、多面を受け容れることです。現代では多様性は正しいことのように言われていますが、相当に意識しなければ、それを実現することはとても難しいことです。ロシアやウクライナの戦争のことや知床観覧船事故のことなど大きなニュースをはじめ、日常身の回りで起こっているニュースに対し、適切な情報処理をし、自分のなかで的確な判断を下すには、情報源をマスコミだけの一面のみとするのではなく、多面的に情報を収集してから判断する方が、結果としていい結果につながると思います。ネットやSNSの発展により、何かに急かされている雰囲気を感じますが、対象の大きさによっても変わるものの、急がないこと、焦らないことも適切な情報処理をするためにはとても大事なことなのだと思います。